赤ちゃんのお世話をしていると、こんなに小さい体で風邪や病気にかかったらどうしようと不安になることがありますよね。
「外出しても大丈夫かな?」「消毒はどこまでしたら良いのかな?」
元々適当人間の私でさえも、第一子の時は赤ちゃんに関することに神経質になっていた記憶があります。
赤ちゃんは自分では何もできないので、大人が気をつけてあげなければいけませんが、菌や免疫についてきちんと理解しておかないと過度な除菌のせいでママは疲れてしまい、子供も逆に免疫力が弱くなるということになってしまいます。
ということで、今回は赤ちゃんと免疫の関係についてです。
■こんな人に役に立ちます
・赤ちゃんのお世話に不安を感じている人
・赤ちゃんを感染症から守りたい人
・除菌のしすぎでちょっと疲れてきた人
子供の成長する力はすごいんです!成長の力を信じてそれを手助けしてあげましょう!
赤ちゃんの免疫力
■生後6ヶ月まで
赤ちゃんは、へその緒を通じてお母さんから免疫(抗体)をもらい生まれてきます。また、母乳には抗菌・抗ウイルス作用のある免疫物質が多く含まれています。
しかし、結核や百日咳、大腸菌などは分子量が大きく胎盤や乳腺を通過できないので、赤ちゃんは抗体がなく感染してしまうので注意が必要です。
■6ヶ月〜1歳半
お母さんからもらった免疫物質の濃度は、生後6か月くらいまでには弱まり、赤ちゃん自身の免疫が発達し始めるのは1歳をすぎてからです。
つまり、6ヶ月〜1歳半頃までは総合的な免疫力がとても弱い時期となり、外出も多くなるので風邪によくかかるようになります。
■6歳以降
この頃になりようやく免疫力は大人に近づきます。ちょうど小学校に入学する頃ですね。
赤ちゃんの免疫力の成長
子供は日常生活の中で様々な菌と出会い、病気を経験しながら抵抗力をつけて丈夫な体を作っていきます。
体内に異物が侵入すると、その異物だけに作用する「免疫グロブリン(lg)」という抗体が作られます。そうして、一度遭遇した異物を記憶し、二度目以降同じウイルスや細菌がやってきた時には、それに適合した抗体が働き、体を守ってくれます。
抗体ってすごいピヨね!
免疫力を高めるには
赤ちゃんの免疫力を高めるために気をつけたいポイントはこちら
・睡眠
・生活習慣を整える
・手洗い
・掃除と換気
・保湿
・腸内環境を整える
・外で遊ぶ
・加湿
それでは詳しくみていきましょう!
睡眠
1〜3歳は12〜14時間、3〜5歳は11〜13時間の睡眠が必要とされています。
夜は遅くても21時には眠れるようにしましょう。
しかし、睡眠時間にも個人差はあります。特に体力がある男の子は早い時期からお昼寝がいらなかったり、早く寝かせようとしてもなかなか寝ないことも。
そんな時は、体力があるのは元気な証拠と思ってあまり神経質になりすぎないようにしましょう。
生活習慣を整える
質の良い睡眠をとるために、日中の過ごし方が大切です。
散歩や公園遊びなど思いっきり体を動かす時間を作りましょう。食事やおやつの時間も規則的にとることを心がけ、生活習慣を整えてあげましょう。
手洗い
外のきんやウイルスを家の中に持ち込まないように、帰宅後は大人はもちろん、赤ちゃんもできるだけ手洗いをしてあげましょう。
また、帰宅後は母乳や水分を十分に飲ませて上げると感染症などの予防に効果があると言われています。
掃除と換気
ほこりはアレルギーの原因となってしまうこともあるので、掃除や換気はこまめに行いましょう。
天気が良い日はなるべく赤ちゃんの布団を干して日光に当てて除菌しましょう。シーツもこまめに変えて清潔を保ってあげられると良いですね!
保湿
赤ちゃんの皮膚は薄く皮脂も弱いため、皮膚からの感染を防ぐために、赤ちゃんにも使える保湿剤を選んでこまめに保湿してあげることが大切です。
腸内環境を整える
腸内環境を整えると免疫力がアップします。
ご飯が食べられる年齢であれば、ヨーグルトなどの発酵食品や乳酸菌などを積極的に摂りましょう。
インスタント食品などに含まれる防腐剤などの添加物は、免疫力に影響を及ぼすこともあるので控えめに。
免疫力アップする食材についてまとめています。
外でいっぱい遊ぶ
紫外線を浴びることでビタミンDが生成されます。
ビタミンDは免疫バランスを整える大切な役割があります。寒い時期は家にこもりがちになりますが、意識して日光に当たるようにしましょう。
1日30分程度のお散歩でOK!運動不足の解消にもなるピヨ
加湿する
寒くて乾燥しやすい冬はウイルスの感染力が強くなります。
適度な加湿を保つために加湿器などで乾燥を防ぎましょう。
除菌のしすぎは免疫力を下げる
ウイルスの侵入を防ぐために除菌はとても大切です
しかし、除菌のしすぎは、かえって感染症にかかりやすくなってしまいます。
良かれと思ってやっていたのに・・・
まず、手には常在菌という菌がいて、この菌が皮膚を中性に保ち病原菌など入ってこないように守ってくれています。
また、3歳までに腸内環境のベースが決まると言われていて、乳幼児期の食事や環境がとても重要となります。
子供の内にどれだけたくさんの種類の菌を取り込めるかで、その後の体の強さが決まるといわれています。神経質に除菌ばかりしていると生きるために必要な機能を獲得できないことになります。
赤ちゃんは何でも舐めてしまいますよね。
大人としてはやめて欲しいなぁと思ってしまいますが、舐めることでいろんな菌を腸内に取り込みそれが免疫力を作ってくれるので大切なことです。自分専用のおもちゃなら、舐めさせてあげましょう。
ただし、コロナやインフルエンザなどが流行している時はこまめな手洗いは絶対に必要です!
まとめ
今回ご紹介した免疫力を上げるポイントは、もう普通にいつもやってるよという方も多いと思います。
「日常生活をきちんと過ごす」ことは大事なんだなと改めて感じます。
でも、赤ちゃんのお世話は睡眠不足になるし、不安だらけでママも自分では気がつかない間にストレスはたまっていると思います。ストレスを感じると免疫力は下がってしまいます。
ママが体調を崩したらそれこそ大変。
無理のない範囲で、できることだけやってみる。それが1番『こどものため』になります。
こどもの成長する力を信じて、そしてその手助けをするくらいの気持ちで楽しく育児していきましょう!
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